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2016年12月 3日 (土)

『 コンビニ人間 』(村田沙耶香・著)読みました

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 第155回芥川賞受賞作。受賞当時かなり話題になりましたよね~flair。実は私、芥川賞や直木賞を取った作品を読むことが時々あるんですが、あまり面白いと感じたことがないんですよね~。ですので私の中ではこれらの賞の受賞作はむしろ「はずれ」じゃないかという印象があるのです。でも先に言ってしまいますが、この作品、なかなか面白かったです。次男から「おもしろかったで~」というラインを受け取り、近所の図書館に借りる予約をしてから約一か月、ようやく順番が回ってきて読むことができたのですが、読みやすさも手伝って一気読み。実時間3時間ぐらいで読むことができましたhappy01

 小さい時から世間の感覚から外れた言動で変わり者扱いされてきた主人公・古倉さん。その彼女が初めて「社会」に認められ「普通」の仲間入りができたと感じた場所がいわゆる「コンビニ」。コンビニで徹底的にマニュアル通りに動くことによって世間に認められ、初めてそこに「自分の居場所」を見つける。でもそこに様々な登場人物が現れ、特に変わり者「白羽さん」があらわれたことによって古倉さんの世界も崩れていき・・・。といったお話です。

 ちょっと変わったお話ではありますが、共感できるところもあり、また「社会」「世間」「普通」についての考え方はなるほどと思うところもたくさんありました。

 ラスト、古倉さんが自分らしさを発見し自分の居場所を見つけるところは一見「ハッピーエンド」なのですが、本当にそれでいいのか?との疑念も見え隠れします。そういう意味ではちょっとブラックな余韻も残す終わり方です。

 とにかく、サクサク読めますので、興味のある方は読んでみるといいのではないかと思います。

 追記:このお話の主人公・古倉さん、ちょっと精神的に障害があるといいますか、周りの空気がほぼ読めない方のようですね。ただ、そのことを自分で分かっていて、何とかしようと努力されているだけ「いいなあ」と思いました。世間では「自分がまったく空気が読めない」ということにまったく気付かず、周りに迷惑をかけて平気な方がいらっしゃいますからねえ。ええ、私の職場にも一人いらっしゃいます。いくらいろいろ問題を抱えていらっしゃるとはいえ、本当に迷惑していますdash

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2016年11月17日 (木)

『 海の見える理髪店 』(荻原浩・著)読みました

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 第155回直木賞受賞作。う~~ん、直木賞か~。賞を取ったからといってハードルが上がっていたというわけでもないと思うのですが、正直ちょっと物足りなかったかなcoldsweats01

 6編の作品を収めた短編集。人生の様々な場面を切り取って、その機微を描く・・・という意味ではなかなか興味深い作品集ではありましたが、どの作品もちょっと言葉足らずといいますか、表現が足りない気がするのです。読み手がその「足りない部分」を補ってようやく完成するといいますか・・・。

 合う人には合うのだろうとは思いますが、私にはちょっと物足りなかったかな。表題作の「海の見える理髪店」はよかったですけれど、その他の作品にはどれも「あと少しでもっと良くなるのに・・・」という感じがしました。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2016年11月 7日 (月)

『 サラバ(上・下) 』(西加奈子・著)読みました

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 いや~、以前から読みたかったのですよ。いろんなところで「名作」だと聞いていましたしね。それからあのピース又吉さんが絶賛されていましたしねconfident(こういう、誰かが薦めるっていうのは、読書の参考になりますね)。でもね、私が通っている図書館ではいつも貸し出し中で、なかなか借りることができなかったのですよ。で、待つこと約1年、ようやく読むことができましたshine

 いや~、なかなか良かったですわ~。読み応えがありましたshine。圷(あくつ)家の家族の物語、お母さんの、お父さんの、お姉さん(貴子)の、そして弟の「歩(あゆむ)」の、人生の一代記。一人ひとりについて、非常に濃く描かれています。いくつかのお話が一つになっている感じで、後半に行けば行くほど、その重厚感に圧倒されそうになります。特に歩の人生が中心に描かれていますが、幼いころから中年になるまで、その時々の姿を、心の機微を見事に描いております。

 読み終わると、やっぱり「人生」について考えさせられますねえ。よりよく「生きる」とはどうすることなのか・・・。わたしはまだまだ分かりませんが、人生が終わるときには「サラバ!」(単なる別れの言葉ではありません。答えはこの本の中に。)と言って去っていきたいと思います。世間で言われるように、確かに名作でした。読み応え、大いにあり!でした。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2016年11月 3日 (木)

『風が強く吹いている』(三浦しをん・著)読みました

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 私、今でこそラグビーの世界で生きておりますが、学生時代は陸上競技をやっておりました。陸上競技部で駅伝を走ったりしておりました。

 京都で大学生活を送ったのですが、思い出の場所はどこかと聞かれれば、「賀茂川」と答えたくなります。もう本当に賀茂川のほとりを何度走ったかわかりません。もちろんグラウンドでトラック競技の練習もしましたが、それよりもやはり駅伝に向けての練習としての「賀茂川ランニング」の方が思い出深いですconfident

 大学を卒業してからはラグビーの世界に移ったこともあり、純粋に「走る」ということからは遠ざかっておりました。

 で、この小説。久しぶりに「走る」ということはどういうことか、思い出させてくれました。切なさ・喜び・孤独感・・・こんなにも「走る」ということの神髄を描き切った小説を、私はほかに知りません。まったくのド素人集団が箱根駅伝を目指し、目標を達成していく。このことについては「そんな馬鹿な」という気もしますが、その「リアリティの無さ」がやがて究極のリアリティに結びついていく・・・。本当に「走る」ということはこういうことなんですよね。

 もちろん私は「走」や「ハイジ」ほど速くはありませんでしたが、それでもまじめに陸上競技に取り組んできたものとして、同じような気持ちを経験しました。

 箱根駅伝本番のシーン、走る一人ひとりの心の機微を描くシーンは、本当にかなり琴線に響きました。個人的には第六区ユキちゃんのエピソードに目頭が熱くなりましたcrying

 この作品、私は実は先に映画を観ました。映画もかなり良かったのですが、やっぱり原作の方がいいですね。「走る」という行為をこれほどまでに突き詰めた小説を書いてくださった三浦しをんさん、ありがとうございました。次のお正月からは、箱根駅伝をより楽しめそうです。いい作品でした。

 私の評価:☆☆☆☆☆(もちろん満点です)

2016年10月16日 (日)

『 暗幕のゲルニカ 』(原田マハ・著)読みました

Img_1739 原田マハさんの新作です。お得意の美術ミステリーshine。今作ではピカソの「ゲルニカ」を中心に、それが描かれた第二次世界大戦前夜と、9.11が起こった現代を交錯させて書かれています。

 お話は非常に高尚。私にはちょっと高尚すぎて、正直私にはちょっと楽しめませんでした。いえ、面白かったのですよ。でも、心躍るようなワクワクする気持ちまでは感じられませんでしたcoldsweats01。美術に堪能な方なら、もっともっと楽しめたんでしょうねえdespair。ラストも、「えっ?終わり?」という感じでしたしsweat01

 帯に「楽園のカンヴァス」を凌駕する・・・とありましたが、これも正直私には言い過ぎに思えました。この作品のファンの方には申し訳ないですが、「楽園の」の方が何倍も面白かったですshine。マハさん作品ですので、一定のレベル以上の作品ではあると思いますが、マハさん作品の中ではまあ、普通・・・といったところでしょうか。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2016年10月 8日 (土)

『 教場 』(長岡弘樹・著)読みました

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 発売されたころ、かなり話題になりましたよね。で、私もいつか読みたいなあと思っていて、ようやく読むことができましたconfident。う~~ん、思っていたのと違うcoldsweats01

 警察学校を舞台にした物語なのですが、とっても暗いんですよね。後味もかなり悪い。湊かなえさんのそれと似ている気もするのですが、湊さんほど洗練されていない・・・。

 世間での評価はけっこう高いのですが、私はあまり好きではありません。この本を読んで思ったことは、警察学校が本当にあんな風に「根性の悪い、一癖ある人」ばかりが集まる場所なら、そこを卒業した警察官の方々は、人間的にあまり信用できないなあということです。人間は最終的には人間性がものを言うと思っていますから。

 続編も出ているようですが、私はたぶん読みません。いえ、面白かったことは面白かったのですが、趣味ではなかった、というところでしょうか。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2016年9月30日 (金)

『 何者 』(朝井リョウ・著)読みました

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 先日『チア男子』を読みまして朝井リョウさんの世界観にちょっと興味を持ちましたので、今回は『何者』を手に取りました。就活の物語だということは知っておりました。ちょうどうちの次男が就活を終えたところでしたし、映画化もされるということも聞いておりましたので、読んでみることにしましたconfident

 う~~ん、なかなか厳しいお話でしたねえsweat01。SNS全盛の現代の若者事情をリアルに描いているといった感じでした。いえ、私はもう若者ではありませんので本当に「リアルに描いている」のかどうかはわかりませんが、たぶんこういう感じなんだろうなあと思わされました。

 今の若者はネットの陰に隠れて、自分をさらけ出すことがやっぱり怖いんですかね~。いや、そこそこの年齢になってもすべてをさらけ出すのは確かに怖いですが、それでも昔の若者はもっと自分をさらけ出していたような・・・。自分をさらけ出して、そして(特に恋愛において)ボロボロになってのたうち回って、それでもなんとかまた立ち直って、次の幸せを探しに行く・・・。昔はそんな感じだったように思うんですけどね~sweat01

 途中からラストにかけての展開には驚かされましたが、今の若者よ。もっともっと自分をさらけ出せ!そしてさらけ出すことができるように、自分をしっかりと鍛えよ!そんな風に感じました。でも、やっぱり時代は変わっているんだな~。朝井さんはそんな現代を代表する作家だというのは、よくわかりましたconfident

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2016年9月24日 (土)

『 ギケイキ 』(町田康・著)読みました

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 久しぶりに我が町の図書館に行きまして、何を読もうかな~と探しておりましたら、その奇抜なタイトルと装丁が目に入りました。町田康さんの「ギケイキ」です。私の人生の中の一冊「告白」の町田康さんの作品です。ただ「ギケイキ」ってなんだ?気になりましたので手に取ってみると「ギケイキ」=「義経記」でした。実際の古典に源義経の人生を描いた「義経記(ぎけいき)」というのがありまして、それのパロディのようですconfident

 ほかに読みたい本もありませんでしたので、これを借りて帰ることにしました。読んでみるとその文体はまさに町田調。私が普段使っているような言葉でリズムに乗って描かれる義経の一代記、非常に心地よかったですconfident

 ただね、お話の方は弁慶との出会いまでで終わっているんですよね~。これ、どういうことsign02と思っていましたら、まだまだ続編があるとのこと。全4巻とのうわさも耳にしております。それなら評価はすべて読んでから・・・としたいのですが、とりあえず一冊ずつでもつけておきますか。第1巻、まずは無難に☆3つで。

 私の評価:☆☆☆(5つが満点です)

2016年9月 7日 (水)

『 チア男子!!』(朝井リョウ・著)読みました

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『桐島、部活やめるってよ』の朝井リョウさんの第二作めであります。でも私、「桐島」を読んでいませんので、実は朝井リョウさんは初読みです。どの作品もこういう感じなんですかね~?

 作品としては、爽やかな青春スポーツ小説でした。最近読んで大感動した『風が強く吹いている』と同じような感じかな。柔道に打ち込んできた主人公が心の中のスッキリしないもの・もやもやに答えを出すために柔道を辞め、男子だけのチアリーディングを始めるというお話。他にもいろいろな事情を抱えた男子大学生が登場するのですが、それぞれにキャラが立っていて、それぞれが成長する姿に胸が熱くなりますshine

 実際に男子チアというものを観たことがないので、どんなに素晴らしいかはまだよくわからないのですが、チアに打ち込むそれぞれの姿はまっすぐでとっても美しかったです。やっぱり「打算なしに物事に打ち込む」という姿は、それだけで素晴らしいものなんだな~。

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)

2016年8月22日 (月)

『 底辺女子高生 』(豊島ミホ・著)読みました

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 中学生活はそれなりに楽しくやれていたのに、高校に入ってから歯車が狂い始め、2年生になったころから不登校・保健室登校。補習補習でほかのみんなから少し遅れてようやく卒業・・・。そんな豊島ミホさんの高校時代の思い出や高校時代に考えていたことなどが綴られています。「バラ色の高校時代だった」などという人にはまったく共感できないでしょうが、それなりに人間関係に悩み、思い通りに行かない高校生活を送った覚えのある人には、多かれ少なかれ共感するところがあるはず。私も豊島さんほどではありませんでしたが、どちらかといえば地味な高校生でしたからねえ。

 特に「紅ショウガの夏休み」「夏の終わり」は秀逸でした。そしていろいろなことがありながらも、最後にはそれなりに顔を上げて人生を進んでいこうとする姿が見えて、ちょっと救われたような気持ちになりましたconfident

 私の評価:☆☆☆☆(5つが満点です)